学名(ベンケイソウ科キリンソウ属キリンソウ)
名前の通り弁慶の様に非常に強い事から付けられた多肉植物です。
従来のキリンソウは日本各地の山地や海岸の乾いた岩の上などに自生する植物で冬期間は落葉します。常緑キリンソウは品種改良を行い、通年を保つ様に改良した新品種です。
雨水が当たる所であれば3cm〜5cm程度の薄層土壌で、生育温度−30度〜+40度と日本全国どのような条件下でも生育が可能です。
「常緑キリンソウ」は種苗登録品種(植物特許)です。
常緑キリンソウ専用土壌を袋に入れ、「土壌流防」「雑草対策」「簡単緑化」を実現した新しい緑化方式が常緑キリンソウ袋方式(FTMバッグ)です。
標準は50cm角で、1uの荷重は40kgと軽量なため、様々な場所で使用されています。
壁面緑化や折板屋根の緑化では、20cm×100cmのサイズを使用します。
袋は、型を持たないので、現場に合わせた寸法のオーダーが可能です。
常緑キリンソウは、湿潤な状態では一般的な植物が気孔を開いて行う光合成(C3型)の方式、乾燥状態ではサボテンなどの植物が気孔を閉じて行う光合成(CAM型)の方式を環境に合わせ変えるハイブリッドな植物な為、湿潤と乾燥のどちらにも強く、茎が木質化する事で芝生などに比べ大量のCO2を固定します。
メンテナンスが難しい場所や環境緑化として活躍しています。
緑化の大きな問題点として雑草対策があげられます。
土壌が表面に出ていれば雑草の侵入は防げません。
袋方式は、こうした問題を解決し、メンテナンスの軽減に大きく貢献し、管理を少なくしたい工場・土木構築物で採用されています。
ファスナー方式で苗入れ作業が大幅に簡易になりました。
苗を入れる時は大きく開き、入れた後は茎の大きさ(最少)となる事で、雑草防止、土壌流出防止としての機能を持っています。
従来の緑化では、土壌流出の心配があり、特に昨今のゲリラ豪雨では大きな問題となっています。土壌流出で排水口を詰まらせ、漏水の原因にもつながります。